コワーキングスペース『en』

プロジェクト推進メンバー

鈴江 朱未

(徳島県立小松島西高校商業科3年)
プロジェクトオーナー

岡山 海綾

(徳島県立小松島西高校商業科3年)
プロジェクトオーナー

プロジェクト概要

私たちは、市民の意識が向上することにより、小松島市全体が豊かな街になると考えています。そこで、コワーキングスペースen.の経営と、うちでのこづちなどのアクティビティを実施することにより、地域課題の解決と、自分がもっているスキルを活かせるような場をつくり、つながりが広がることによって、「市民一人ひとりが主役となれる街・小松島」を実現する第一歩になると考えます。

プロジェクトを始めた背景・課題・動機

かつてはフェリーが発着していたこともあり、多くの旅客を招いていた小松島市ですが、近年は人口減少や少子高齢化など多くの問題を抱えています。その問題を解決するには、移住支援やショッピングセンターの建設など、様々な対策があると考えられます。しかし、私たちが以前、高校生らしい自由なアイディアのビジネスプランを提案した際に、自分たちの知識、技術が不足していることによって実現できないという後悔が残りました。

そんな実現できないもどかしさを解決するために社会人や企業の方に気軽に相談できるような場、誰でも気軽に立ち寄れるコワーキングスペースがあれば一人ひとり【地域の方】&私たち【学生】&【社会人・企業】がスキルアップできるような街になるのではないかと考えました。

プロジェクトの目的

自分の仕事や学びたいことを勉強でき、人々のサードプレイスになるようなコワーキングスペースができることです。また、このコワーキングスペースから個々のスキルアップを図り、地元小松島のみならず全国各地へと活躍が発信でき、活気溢れる街になることです。

これまでの活動

地域のスクラムづくりワークショップ(2018年5月29日)

  • ピッチトークに鈴江・岡山が登壇

キックオフミーティング(2018年6月14日)

【鈴江】うちでのこづちについて企業と学生がマッチングでき、地域の悩みをこの場で解決できるようなプロジェクトを提案した。

【岡山】老若男女問わず居心地のいい空間づくりをめざし、それについて様々な方からご意見をいただくことができた。

“うちでのこづち”チームミーティング(2018年6月20日)

  • 人と人がつながる場づくりについて、話し合った。
  • ただ場を作るだけではなく、人が集まる仕組み(アクティビティ)が必要であることが分かった。ターゲットを明確にし、魅力的な場づくりが必要だと学んだ。

リビングラボ視察(2018年7月31日~8月1日)
ためしてみよう祭(2018年9月8日、9月9日)

「人と人がつながる場づくり」をテーマに、各グループに分かれサービスを考え、プロトタイプ、発表、体験までを行った。実際に「ためしてみる」ことで、共感が得られる部分やメリット、デメリットの可視化、新しい課題の発見につながり、参加者が実際につながることができたように思う。

  • Café enオーガニック…お客様の悩みに合うオーガニックの野菜ジュースを提供。
  • TAMARIBA…社会人と学生がつながるコワーキングスペースをつくる。学生は社会人とつながることで、視野が広がり、キャリアについてのイメージを持つことが出来る。社会人は大人同士の横のつながり作りや学生からの情報収集、マーケティングリサーチを行う。学生をターゲットにした商品開発を行っている会社や学生を採用したい会社のテストベッドの場にもなる
  • シェアトレイン…移動コンテナを利用して、ライブ会場、本屋、相談室、カフェなど、エキナカや車両の中でさまざまな活用方法を提案する。汽車の待ち時間や載っている時間を有効活用したい人、駅自体、人が集まる場であることからみんなでなにかしたい人がターゲットである。世代を超えた交流や学生規格の実施など、街の活性化にもつながる。
  • Crying my dream…スケートパークにカフェスペースをつくる。スケートパークでは子どもたちと一緒にスポーツを楽しみ、スポーツを通して健全な若者の育成を目指す。ファーマーズマーケットや食育教室などのイベントも開催し、「スポーツ×子育て×健康」の掛け算で地域の活性化を目指す。
  • ヤギチーズ教育ファームandカフェ…南小松島駅前にコンセプトストアをオープンし、ITを活用し、リアルタイムに櫛渕とつなげ、魅力を発信する。さまざまなアクティビティを提案することで駅前に人が集まる入口ができ、櫛渕町を出口とすることで、中心市街と郊外を結ぶ懸け橋となる。

 

田渕さんの空き店舗調査(2018年9月19日)

  • 田渕さんに紹介していただき空き店舗見学をさせていただいた。
  • 実際にもお店を見ることで、課題や目標が改めて発見できた。また、店舗内も雰囲気も大切だが、外部環境(周囲の施設や店舗、どのような道路に面しているか)なども重要だと学んだ。

 

日本政策金融金庫田村さんの出張授業(2018年9月28日)

  • 日本金融金庫の田村さんに、プランの収支計画についてアドバイスをいただいた。とくに収支計画の部分について、企業支援の立場から様々な助言をいただくことができた。

KLLが役立ったと思う点

自分たちだけでは知り合うことが難しかった大人の方や、海外の方、また県外の方のお話しを聞くことができ、つながることもできました。うちでのこづちやen.を企画しようと思い、地域に着目していったことにより、自分たちがこれからの未来を支える一人になるのだとあらためて気づきました。

また、自分たちの経験にもなり、新しい考え方やものの見方を発見すことができたため、日ごろの生活やこれからの私たちの未来に役立つと思います。

活動のうまくいってること、うまくいっていないこと

うまくいっていること

  • 高校生ビジネスプラングランプリにエントリーすることができた。
  • 小松島の元気な大人の方たちとたくさんつながることができた
  • 小松島の魅力や資源を発見することができた。

うまくいっていないこと

  • 自分たちに経験(ノウハウ)がない。
  • 経済力がない
  • 卒業、就職、進学の関係で中心として経営が難しい。

成果発表の企画と狙い

うちでのこづち(スキルマッチング)

今回体験していただくスキルマッチングは、自分たちの得意分野を募集し、その得意分野を地域の方々と連携することで地域を活性化、自分たちも成長していくことを目的としたサービスです。例えば、数学が得意な社会人や大学生が、数学が苦手な学生たちに教えるような仕組みです。そして、学生たちの新しく斬新なアイディアを形にする際に協力してくれる大人を紹介する、つながる仕組みでもあります。

ここほれワンワン(掲示板)

地域の高齢者や社会人、学生の悩みを掲示・公開して、悩みを解決していこうというサービスです。今回は、コルクボードを用意し、そこに専門の用紙に悩みや課題を書いていただき掲示します。この場で新しいつながりを作ることが目標です。

共創キャンプ後の展開

私たちと同じように小松島をよりよい町にしたいという思いがある社会人との連携について、提案して頂きました。私たちが中心となって経営することは難しいですが、私たちの思いが詰まった案なのでリビングラボを活かしてなんとしても実現したいと思います。