港を玄関口とした地域経済の再活性化

プロジェクト推進メンバー

酒井 大輔

(株式会社Uプロジェクト 代表取締役)
プロジェクトオーナー

プロジェクト概要

小松島市は全国でも有数のクルーズ観光船が立ち寄る地域で、年間に約10隻、乗客にして1万人の観光客が訪れています。ただし小松島で観光したり消費したりする人はほんの一握りで、多くは徳島市や鳴門市や西部地域に移動してしまいます。せっかく小松島に多くの観光客が来ているにもかかわらず、観光したいと思えるモノ・コトがないから、わざわざ時間をかけて遠方に移動する。これは小松島にとっても観光客にとっても、もったいないことだと思います。

今ある資源を活用して小松島ならではの観光コンテンツを作ることが出来れば、クルーズ船の寄港地として観光客に満足し、楽しんでもらえる港町になるのではないか。ひいては小松島の中で観光客の回遊を生み出し、経済的・精神的な街の活性化に繋がるのではないか。そのために小松島の魅力的な観光コンテンツになりえるタネを市民が中心となって抽出し、磨き上げていくことを目的としたプロジェクトです。

プロジェクトを始めた背景・課題・動機

クルーズ船が寄港する港があるという、他地域にはない優位性を小松島自体が全く活かしきれておらず、もったいない状態がずっと続いていた。継続した地域活動にしていくためには、活動資金を創出し続けるための事業モデルにすることが必要で、クルーズ観光客をターゲットとした地域観光には、様々な点で事業としての可能性を感じたこと。そのような地域観光コンテンツを作っていくためには、小松島のことを知らない外部の人間だけでは無理で、地域のことを知っている地域住民と共同しながら、地域住民が豊かになるような形で進めていくことが重要であり、KLLのテーマとしてもふさわしいモノではないかと思ったことが理由です。

プロジェクトの目的

クルーズ船寄港数が全国一となり、毎日、観光客であふれる街となること。クルーズ観光客が火種となり地域観光地としてのブランドが定着することで、クルーズ船以外の観光誘客にもつながるようになること。観光客に喜んでもらうためにはどうすれば良いかを、地域住民自ら主体的に考え動くようになることで、地域全体がイキイキした街になること。

これまでの活動

ためしてみよう祭(2018年9月8日、9月9日)

  • クルーズ船旅行企画会社へ挨拶・ヒアリングで、寄港地に対する旅行企画会社のニーズやクルーズ船客層のインサイトを把握。
  • 既存アンケートやクルーズ観光統計から、クルーズ船関連の情報を収集。
  • ステークホルダーとなりえる小松島市内事業者(店舗中心)へ訪問し、プロジェクトおよびKLLの説明を行った。

 

ためしてみよう祭(2018年10月6日、10月7日)

KLL内で、

  1. 地域観光コンテンツとなるアイディア抽出
  2. 地域観光プランニング
  3. にっぽん丸の見学
  4. にっぽん丸乗客アンケートを実施

 

深めてみよう祭実施後の活動

  • 「深めてみよう祭」での観光コンテンツの案として出た花火作りワークショップについて、市山煙火商会を訪問しクルーズ観光客に花火作り体験ができないか相談→制作に最低1週間はかかるため難しいとの回答
  • 年間400回近く寄港する沖縄の那覇港・中城港見学
  • 小松島港中期構想・活性化検討委員会ワーキンググループへの参加

KLLが役立ったと思う点

ステークホルダーになりえる地域の中心人物と出会えたこと。その中で意思を共有できたこと。

活動の うまくいってること、 うまくいっていないこと

10月のリビングラボに参加してくれた人をどのように巻き込んでいくべきか。勝手に進めて良いモノなのかどうか。ちょっと迷っています。

成果発表の企画と狙い

10月のリビングラボで考えたアイディアや、チームとして考えたもの以外のアイディアも含めて、クルーズ観光客に提供できるような観光プランを組み立てて、簡易的なパンフレット化したものを見てもらい、(クルーズ観光客と地元住民とではターゲットが異なるのですが)、どのプランが魅力的かをアンケート取りたいと思います。またそのような観光プランがこの小松島で作れるということや、自分のみの周りにあるモノでも観光プランに仕立てることが出来るかもしれないという可能性を感じてもらうことも目的です。

共創キャンプ後の展開

地域内のステークホルダーとともに小松島港寄港時にクルーズ観光客が楽しめるような観光コンテンツを作り、クルーズ観光企画会社とともに小松島市内の観光プランを構築していきたいと考えています。