こうのとり学校

プロジェクトオーナー

吉田 敦也

吉田敦也

(テクサラダ 代表)

プロジェクト概要

持続し成長を続ける小松島市をつくる。それを、行動先行型( アクションファースト)で楽しくワクワクドキドキにやる。そのために始まった事業が「こまつしまリビングラボ」です。みんながつながり、住民の目線で、これまでに成し得なかった社会課題へのチャレンジですが、特に、豊かな自然をはじめ、ひと・モノ・コトのあらゆる面で地域資源を活用することから、新しい価値を発見し、創造的で魅力ある地域づくり、新産業創出、既存の取り組みの連結/ 活性化を加速して行こうというのが特色です。

このために昨年(2018 年)から始まったのが「社会共創キャンプ」です。そこで誕生してゴール(イノベーション)に向けて活動を続けているのが「酒蔵ホテルづくり」プロジェクトです。リーダー交代のアクシデントに見舞われましたが、計画通り、元気に
歩んでいます。私たちが計画したゴール(到達目標)とは、2014年11月15日に小松島市(特に立江/ 櫛渕地区)の上空に37 羽のコウノトリが飛んでいることです。巣づくりしていることです。
それがなぜ「イノベーション」? それは、小松島市が豊かな自然環境を保ちながら、持続し、暮らし、働き方、産業の面で、成長/ 変化する社会への変容を意味するからです。

これまでの経緯としては、2019年1月には、地域の人たちと「不揃い野菜研究会(インパーフェクトプロデュース研究会)」を組織。暮越の溜(くれこしのため)などでビオトープ調査を実施しました。2月に見晴らしの丘あいさい広場で開催されたオーガニックエコフェスタでは、リビングラボブースを開設して「こうのとり紙芝居」を製作/ 上演しました(オリジナル作品)。3月~5月には、立江中学校跡地でファーマーズマーケットを毎月開催しました。6月には、合同会社テクサラダとの連携で小松島産山田錦を使ったお酒造りにも成功し販売中です。7月からは、地方の古民家再生を演習課題にした東京でのインパクトデザイン研究会の活動に参加しています。

2018年の社会共創キャンプで実施すると想定したものは以下のとおりです。

  1. 1年間の経過報告
  2. Fly&Home 祭り
  3. コウノトリ学校の開校
  4. 酒Fly&Home の醸造、販売、利き酒会

一方で、Fly&Home 活動の中から見えてきたことは3つです。

(1)当事者/ 地域へ「地球」に対する感性(共生と保全の意識)をどう育成するか。
 気候変動への対応にリンクした具体的行動をプロジェクトにいかに組み込むか。
(2)「人/ 地域」を活気づけることの重要性。チャレンジや参加を誘う場づくり。
 リーダーや仲間の育成/ 発掘、創造と共創のファシリテーションが不可欠。
(3)「資源」の見直し。調査・研究、一歩を踏み込んだ社会実装実験、伝統/ 文化、地勢、地場産業等への誇り、アピール、マルチリンガルな情報発信、新文化創造、エキサイティングな新産業創出の、そのためのテクノロジーの導入、スマート化。

そこで、社会共創キャンプ2019 では、昨年度より進めてきた、①Fly&Home プロジェクトをより具体化し、社会実装するため、以下のことにチャレンジします。

  • こまつしまリビングラボ「酒蔵ホテルづくりWS」を旗揚げする
     そこでは、設計図の製作、機能と活用範囲の検討、ビジネスモデルづくり、地域への
     効果や影響の評価/ 可視化に取り組む。
  • やり切るチーム「徳島組」の編成
     運営の社会実験をめざして、作業工程の詳細化と共有に取り組み、スモールであって
     も着実にステップを踏めるよう形にして、参加者を募る。エコシステムの形成にも取
     り組む。
  • 資金集めを具体化する。そのための母体「コウノトリ産業」(仮称)などの組織化や
     スタートアップを具体化する。

活動の概要

本年7月より、東京の丸の内のエコッツエリア協会による33Lab を拠点に、イノベーション手法について学び合う「インパクトデザイン研究会」を立ち上げ、そこでの演習課題として「酒蔵ホテルづくりWS」をとりあげている。
また、米国オレゴン州のポートランド州立大学での活動や北欧との継続的な交流において、こまつしまリビングラボの実践について共有し、様々な形で連携している。

プロジェクト(社会課題)を掲げた背景・課題・動機

いつまでたっても社会イノベーションを実現できず、産業構造やライフスタイル/ ワークスタイルの面で世界的に3周遅れと言われている日本の状況を嘆いていること。
また、阪神淡路大震災や東日本大震災など巨大災害に頻繁に見舞われているにも関わらず、その経験を活かせず、いつまでたっても教育政策、都市政策、エネルギー政策の面で方向転換できず、危機に際してもあたふたモタモタするばかりの日本はこのままではいけない。
一方で、小松島市は、歴史的に、日本初の民間航空発祥の地であり、大志を抱き、可能性に挑む地域として知られる。
この気風を活かして地方再生チャレンジをひとつひとつモノにしていきたい。

プロジェクトの目的・将来ビジョン・ゴール

リビングラボ手法を用いた地方における地域の持続と成長に関するモデル形成と、フュチャーセンターの考え方とツールボックスの活用による地域間、都市間、国家間の連携で実現するイノベーションの創発。
そこから結果する小松島市の人口増加とレジリアンスの向上。

KLLが役立ったと思う点

オランダアムステルダムのハンク・クーネ氏や米国オレゴン州ポートランドのボブ・ヘイスティング氏などリビングラボやイノベーションによるまちおこし活動における第一人者と継続的に交流できて、知識や実践の経験を共有できていること。

現在の活動でうまくいっていること

インパクトデザイン研究会(酒蔵ホテルづくりWS「東京組」)との連

現在の活動で困っていること

資金調達

KLL活動メンバー募集

KLL(こまつしまリビングラボ)では、一緒に活動するメンバーや活動を応援してくださる方々を広く募集しています。