新発想!!スマート循環型社会こまつしま

プロジェクト推進メンバー

佐藤 貴志

(NPO法人エコロジカル・ファーストエイド理事長)
プロジェクトオーナー

プロジェクト概要

新しい発想のスマートな循環型社会システムの構築を目指します。エネルギー環境、水環境、廃棄物環境等を低コストで作り変えて、「持続できる環境」の実現はもちろん、「経済成長」と「魅力ある街づくり」による「人口増加」を図ります。これまで市外から買っていたものは、市内で生産して販売し、捨ててしまっていたものは、有価物に変えて販売する等の社会システムを構築します。企業だけでなく、市民一人ひとりが主人公となれるプロジェクトで、参加した全ての市民が利益を得るチャンスを作ります。

さらに、私たちの生活を快適にしながら地球温暖化を軽減する社会構造を構築するものであり、街全体で取り組むCOOL CHOICEでもあります。

プロジェクトを始めた背景・課題・動機

当プロジェクトでは、市民に「経済的」にも「精神的」にも生活の満足度も向上して頂きながら、「人口を減少から増加」に展示させ、私たちの美しい「自然環境の回復・保全」をします。社会システムは人が作ります。やる気のある人や個性的な人を街の魅力として掘り起こし、市民一人ひとりが主人公となって活躍できるエコ活動をしたいと考えています。

小松島市は美しい田畑や森林の自然環境に囲まれながらも、市内の小さな川の多くは悪臭と害虫が発生するという深刻な汚濁状況です(COD250mg/L以上)。最大の原因は下水道整備の遅れで、川が多い土地柄もあって物理的に整備が困難であることもあり、県下全域で整備が遅れています。小松島市の下水道普及率は0%です(徳島県の下水道の普及率18.1%、全国36位)。

さらに、一般的には全く知られていませんが、高齢化社会は自然環境に対して負荷を大きくします。高齢者が一人暮らしの場合には、経済的に浄化槽の整備等が困難であり、自然環境への配慮が難しい状況です。

※このプロジェクトの原型となるものをネパールで2016年から実施中で、KLL用に再設計したものです。

プロジェクトの目的

新しい発想の未来的なスマート循環型社会を構築します。少子高齢化が非常に深刻である小松島市の高齢な方々が、子どもたちと、美しい自然環境に囲まれた暖かい生活を出来ることを目指します。若者たちがふるさとを愛し、就業時にはふるさとに帰ってきたいと感じる魅力のある街にします。経済的に、精神的に余裕がないと自然環境の回復・保全は非常に困難であることに加え、ふるさと愛がなければ、持続はできません。

事業者に限らず、市民一人ひとりが日常生活の中に、無理をしない程度のエコ活動を加えるだけで、参加することもできるものです。多くの市民とともに楽しみながら、ふるさとの魅力の発見をして、地域の笑顔を増やしていくことを目指します。

これまでの活動

地域のスクラムづくりワークショップ(2018529日)

  • 思いやり溢れる小松島からキックオフ!として、当プロジェクトの紹介、地域住民と今年度の金磯町のドブ川の浄化作戦を話し合い。
  • 小松島市内のパルプや木材関連工場から排出されるリサイクル可能な材料の調査。

 

キックオフミーティング(2018614日)

  • 健康と廃棄物プロジェクトという名称で環境プロジェクト始動。地域住民と今年度の金磯町のドブ川の浄化作戦を話し合い。

 

リビングラボ視察(2018731日~81日)

  • 地域住民と今年度の金磯町のドブ川の浄化作戦の話し合い。

 

ためしてみよう祭(201898日、99日)、深めてみよう祭(2018106日、107日)

  • 市民観光の可能性のデータ収集

地域住民と今年度の金磯町のドブ川の浄化作戦の実施が決定。

KLLが役立ったと思う点

KLLの素晴らしい人材に出会えたことにより、自分自身のモチベーションのアップに繋がっています。さらに、大学の先生方のファシリテーション能力や前向きで可能性を拡げる発想力等にも良い影響を頂いています。

活動のうまくいってること、うまくいっていないこと

うまくいっていることとしては、住民の中にも反対意見があっても、時間をかけてお話を伺って「全員参加を達成」できています。「地域全体が笑顔で過ごせるあたたかいコミュニティづくり」のためには、可能な限り、多数決での解決という方法はとらずにプロジェクトを進めています。

今後の課題としては、プロジェクトの全体像が多岐にわたるため、ステークホルダーを大きく拡大して多くの市民と繋がれるようにすることです。

成果発表の企画と狙い

近い将来、地域の大人から子どもまでがともに楽しみながら作る、

  1. 水質浄化装置YOU(家庭用電力で稼働できるデモ機)を稼働させ、参加者に科学技術を身近に感じて頂きます。開発コンセプトは、市民が市民の手で作ることができ、低コストでメンテナンスフリーであることです。
  2. また、本プロジェクトの社会構想をパネルディスカッションやプレゼンテーションで広く拡散し、多くの市民の参加を呼びかけます。

「スマートエネルギー構想」、「スマート水環境構想」、「スマートリサイクル構想」、「スマートエコツーリズム構想」等、すでに国内外で稼働中のYOUプロジェクトのアイディアを公開します。

共創キャンプ後の展開

市民とともに楽しみながら、目の前の手の届くところから事業を進めていきます。

「スマートエネルギー構想」…エネルギーは市外から買うのではなく、市内で作って余剰エネルギーを市外へ販売します。市内で作ったエネルギーで製品・商品を作って販売します。エネルギーは環境配慮型。加えて、CO2排出削減による、地球温暖化防止シティとなります。

「スマート水環境構想」…汚水も利益に変えます。さらに、汚水を利用して住民の地域へのおもいやりやあたたかいコミュニティづくりの教材に利用します。

「スマートリサイクル構想」…食品残渣、農業廃棄物等の廃棄物を利益に変えて、さらに健康社会を手に入れます。

「スマートエコツーリズム構想」…酒井さんのツアーと連携して、全国、全世界から多くのエコツーリストを集めます。市内で取り組む環境プロジェクトをアピールします。また、ここで一般市民や高齢の方等が主人公となり、収入を得る可能性を生み出します。

(ライセンス:NPO法人エコロジカル・ファーストエイド、YOU PROJECT、特許第6047210号ほか)