11月12日(月)~15日(木)の期間、小松島市役所、小松島市総合福祉センター及び徳島大学フューチャーセンターA.BA(アバ)において、平成30年度徳島大学タウンミーティング『こまつしまリビングラボ(KLL) 「社会共創キャンプ 2018」』を開催しました。
午前はオプショナルイベントとして、アクロバットスケートショーの見学、農家民泊体験など、これまでKLLで活動を行ってきたチャレンジオーナーの活動現場をゲストとともにツアー形式で周りました。午後は人工芝が敷かれ、カラフルなクッションや座布団、アウトドアチェアが置かれ、草原をイメージしたレイアウトに訪れた参加者から、次々、感嘆の声が上がるフロアで、4日間の「社会共創キャンプ2018」が始まりました。
オープニングのゲストトークでは、「学ぶ」をキーワードに米国オレゴン州のポートランドからお招きした、ポートランドで公共交通(TriMet)のデザインに携わるロバート・ヘイスティング氏から「Design is How」と題し、ポートランドを題材に「より良い場所」の創造に必要なデザインについてお話しいただきました。 その後、多摩大学大学院教授で一般社団法人Future Center Alliance Japan代表理事の紺野 登氏より、イノベーションキャンプの現状と重要性についてお話しがあり、引き続き、オランダからお招きしたEducore創始者/代表でフューチャーセンターアライアンス(FCA)の共同設立者のハンク・クーネ氏から「イノベーションキャンプの方法論」と題して、日本の地方での社会イノベーションの引き金を引くための方法を学びました。
パネルディスカッションでは、チャレンジオーナーから、これまでKLLで活動を行ってきた下記のプロジェクトについて報告があり「学び・憩い・集い・繋がる」場所となりました。
- 「農業× 空きスペース活用」に着目し、移住支援、就農支援を目的に、農泊施設の開業までの手続き及び、 営業許可を取得した、喜田 智彦氏・吉井 亜矢氏
- クルーズ船をターゲットに港町小松島として再活性化をはかる、酒井 大輔氏
- アクロバットスケートショーを実施して、エンターテイメントとしての小松島をアピールする、佐藤 貴志氏
- 県内外の学生と一緒に小松島市の商業を活性化させる、山下 陽浩氏
- 「徳島大学阿波電鉄プロジェクト」と連携し、小松島に徳島発の電車の走行を試みる、岡久 正氏、三ツ本 善則氏、徳島大学阿波電鉄プロジェクトのみなさん
- 老若男女が仕事、年齢を問わず、自分がもっているどんな些細なスキルでも活かせるような場づくり「コワーキングスペース」の経営を考える、鈴江 朱未氏、岡山 海綾氏
2日目には「対話が生み出す未来、リビングラボの見える化」と題して、小松島市長の濱田 保徳氏との対話の後、こまつしまリビングラボ看板上掲式が行われました。
看板は、小松島市長の濱田 保徳氏のご配慮により、当初予定されていた、小松島市役所4階の産業建設部 農林水産課前から、市役所1階の正面玄関前に掲げられることになり、濱田 保徳小松島市長、地域創生センター長の吉田 敦也教授による上掲式が執り行われました。
4日間の「社会共創キャンプ 2018」では、スペシャルファシリテーターとして、株式会社富士通エフサス イノベーション&フューチャーセンターの岸本 伴恵氏及び、コクヨ「ワークスタイル研究所」主幹研究員の齋藤 敦子氏から、活きたファシリテーションを学び、また、各チームには、ランドスケープアーキテクトの芳村 大輔氏、国際連合子どもと若者メジャーグループの大久保 勝仁氏、ランドスケープデザイナーの上野 英美氏、フリーランスファシリテーターの西村 孝治氏がファシリテーター兼通訳として参加いただきました。
初日の12日は62名、13日は37名、14日は34名、最終日の15日は36名と、平日にも関わらず、延べ169名に参加いただき、参加者は4つのテーマに分かれ、自分の地域や社会、または事業の問題点を洗い出し、これまで行ってきた活動を別の角度からもう一度見直し、解決策を見つけていきました。
未来デザインとアクションに巻き込まれる4日間となりました。
関連行事:
11月12日(月) ~ 11月15日(日) KLL 社会共創キャンプ2018