こまつしまリビングラボが発足して2年目の今年度も市民を中心に様々なプロジェクトが発足し、試行錯誤しながら活動してきました。今回はそんな1年の活動と今後の展開を共有するために開催したこまつしまリビングラボ2019「活動報告会」についてお伝えします。
キックオフも開催した小松島のランドマーク「立江寺」の会場には、プロジェクトオーナーをはじめ34人の市民や関係者が集まりました。
ちなみに、今年1年かけて活動したプロジェクトはこちらの4つ。
・人が集う海岸に「横須海岸をきらきらひかる砂浜に」
・小松島を自転車の街に!「小松島サイクルシティプロジェクト
・地域の子育て支援の充実を「やまももこども園プロジェクト」
・面白いこと・人が集まるコミュニティの場作り「酒蔵ホテルプロジェクト」
横須海岸のプロジェクトではフィールドである横須海岸でワークショップを実施したり、シティサイクルプロジェクトでは試験的にレンタサイクルの貸し出しを始めるなど、実際に町の中や生活に近い場所で実験をしてきました。
こども園の活動では、ワークショップを開催した際にとったアンケートから当初想定していたのとは違ったニーズがあることがわかり、方向性を微調整するきっかけが得られています。
また、酒蔵ホテルプロジェクトでも、東京での「インパクトデザイン研究会」で得られた様々な分野の専門家からの意見が大いに活動を後押ししてくれています。
プロジェクトごとの目標や進み具合はそれぞれですが、実際に動いているからこそ様々な課題が見えてきたという点は、どのプロジェクトにも共通している現状です。
そこで今回は、各プロジェクトの報告後に来年度の活動を視野にいれたアイディアブラッシュアップのためのワークショップの時間を設けました。講師は今年度の社会共創キャンプでもファシリテーターを務めていただいた赤木真由さん。
ワークショップでは各プロジェクトごとに分かれ、全く異なる要素を掛け合わせて新しいアイデアを産み出したり、手作りのカルタを使って強制的に発想を促すなど、どうしても囚われがちな常識や当たり前から自由になり、イノベーティブな発想を行う方法を学びました。ここででてきたアイディアやこの発想法をもとに、プロジェクトが来年度行う次のプロトタイピングに繋げていきます。
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さあ、2018年度より始まったこまつしまリビングラボも3年目に入ります。各プロジェクトはもちろん、事務局にとってもこまつしまリビングラボというイノベーションエコシステムをどのように地域で持続させていくのか、勝負の年になります。
複雑化する社会の中で、市民が主体となり、暮らしの目線の中で地域を変えていくこと必要性は高まるばかりです。徳島や小松島にお住まいの方はもちろん、こうしたリビングラボという仕組みに興味ある方、2020年度のこまつしまリビングラボのさらなる飛躍と深化を目指し、一緒にチャレンジしてみませんか?